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松本峰人さん

学生時代のステンカラーコート

17.06.22
HIROSHIMA

広島初の児童書専門書店として1984年にオープンした「えほんてなブル」。ご夫婦で始めたお店だが、妻の道子さんが店長として働き、ご主人の峰人さんは違う仕事をしながら手伝っていた。最近、もう一つの仕事を辞め、店頭に立つようになった峰人さんは、現在新人書店員だ。大学時代にカッコつけて買ったというステンカラーコートを前に、この40数年を共に振り返った。

1984年、広島ではじめての児童書専門書店としてオープンした「えほんてなブル」。松本峰人さんと妻の道子さんが、峰人さんの実家の家業が転機を迎えたタイミングで、子持ちの自分たちは、子どものためのお店をやろうと児童書専門書店を始めることになる。

「変わった店名ですね」と聞くと、「“てな”は最初の店舗で使ったコンテナのてな。“ブル”は僕が小さい頃につけられたあだ名なんです」と峰人さん。最初のお店は、神戸から持ってきた20フィートコンテナ2基を店舗として使い、自分たちでデザインし、大工さんに改装をしてもらった。「据え置いただけで、とにかく夏は熱くて、冬は寒い。トイレは近くの自宅まで走っていました」。そうしたこともあり、次に移転したのは住んでいたマンションの1階。普通のマンションの間取りだった部屋を改装して使い、2014年3月までそこで営業を続けた。そしてもう一度移転し、いまの場所に落ち着いている。

峰人さんは、神戸の大学を卒業後、東京の商社に就職し3年半働いた。実家が家具の製造をやっていたこともあり、継ぐべく地元に帰ってきたのだが、商売が傾き、親族一同で持っていた土地を使って駐車場経営をやることになった。峰人さんは駐車場の仕事をし、本屋さんは妻の道子さんがやっていた。だから、「僕がお店に立つようになったのは、駐車場事業をやめた最近のことなんです。だから僕は新人書店員(笑)」。

「本は妻の方が好きなんです。僕は音楽。」と話す峰人さんは、大学時代に軽音楽部に所属し、アメリカンフォークソングをやっていたのだそう。当時アイビールック全盛の時代。今回ループケアするコートも友だちに進められて衝動買いしたもの。当時で25,000円くらい。峰人さんの下宿代が7,000円くらいの時代のことだ。そんな高価な服をなぜ買えたのかと言えば、オーストラリアをバイク一周旅行したくて夜な夜なバイトをして貯めていたからだった。

オーストラリアに行く前に、予行演習的に一ヶ月で日本一周したりもしたという。「当時は300円で泊めてもらえるような安宿もあったし、友だちや各地の大学の寮に飛び込みで泊めてもらいました」。結局オーストラリアには諸事情で行けなかったが、21歳、大学3年の時にコートを買った。雑誌「メンズクラブ」を読んでいたばっちりアイビールックのバイト仲間に勧められるがまま。「当時軽音楽部のマネージャーで、ダンパ(ダンスパーティー)があるとバンドが呼ばれて、マネージャーだった僕も付いて行くんですが、そこで女の子とダンスを踊ったりすることになるわけです。だから、カッコつけるためにもコートを…(笑)。コートだけ高いの着ていましたけど、他のジャケットやらパンツやらローファーやらはパチもんでしたから、たかが知れています(笑)」。

おもしろかったのは、カッコつけて買ったコートがブカブカだったということだ。ジャケットを着た上から着るから大きい方がいいよと言われて、そういうものかと買ったそうなのだが、毎回ジャケットを着ているわけでもなく、コートに“着られる”ような状態だったという。大学の後輩だった奥さんの道子さんも当時のことを笑いながら語ってくれた。

「買ったときのことは覚えていて、ワンサイズ大きいんじゃないかと思って『なんでそんなブカブカのを買ったの?』とは言いましたね(笑)。しかも白。もっとベージュとかにすればよかったのにって。卒業後数年して結婚したのですが、結婚式が10月、その後がコートの季節ですよね。新婚太りだったのかもしれませんし、白っぽいコートだから膨張して見えたのかもしれないんですが、こんなにブクブクしてたっけこの人、というくらい膨らんで見えたのを覚えています(笑) ただそこでようやく体とサイズが合って、板に付いてきたかなという感じだった。それまでは知り合った当初に着ていたダッフルの方がええのになーと思ってましたから(笑)」。

卒業後サラリーマンになっても着続け、93、4年頃までは着ていたが、「駐車場を使ってくれていたお客さんが扱っていたブランドのコートを買って、そこで交代しました。それ以来20年以上経ちますが、何度か着ている程度なのに、どうにも捨てられずに今に至ります」。息子たちに譲ることも考えたそうだが、ファッションのタイプも違うため無理に勧めず、自分のために作り直してみるのもおもしろいと思ったそうだ。かつてのギターから最近では三味線と長唄が趣味とのこと。楽器と作り直したアルバムを持って、フラッと現れる姿が目に浮かんだ。

聞き手: 山口博之

写真: 山田泰一

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