さとうみどりさん
と
初講演で着たセットアップ
17.01.11
HIROSHIMA
80年代後半からイラストレーターとして活躍し、90年からは女性専門のマーケティング会社経営という2つの顔を持っていた、さとうみどりさん。いまなお女性がイキイキ暮らせる社会を目指し、さらに地元宮島口を盛り上げるべくコミュニティづくりや情報発信を行っている。そんなさとうさんが初めて公の人前で話すことになった時に買った服は、その後、何度も着ることはなかった。でも、捨てることもなかった節目の1着。
--いくつになっても変わらない人
さとうさんにお会いして、57歳という年齢を聞くと誰しもが驚くのではないだろうか。単純に若く見えるということとも少し違う、むしろ独特の空気感が年齢という情報を無効化するという感じかもしれない。あぁ、おそらく若いときも、これからも、いくつであってもさとうさんはさとうさんなんだろうなと思わせられる感じがある。
広島に生まれ、専門学校を卒業後、舞台美術制作会社に就職。29歳からはイラストレーターとして仕事を始めるも、90年には主婦仲間とともに、主婦や子育て目線のマーケティング会社「ハー・ストーリィ」を立ち上げ、副社長として活躍してきた。そして現在、ハー・ストーリィが東京に本拠地を移すの機に、広島で女性がイキイキと暮らせる社会をつくるべく、女性たちのコミュニティや女性視点、子育て目線を重視した企画、製作など行う「ハーストーリィプラス」という会社を2009年に新たに立ち上げ、代表を務めている。
--シャイな経営者が夢見た雑貨屋
会社を経営していながら、子供の頃からシャイ。それは今も変わらないけれど、「経営者になって、もはやそれは言ってられなくなりました(笑)」。地方在住でオシャレが好きというさとうさんにとって「アンアン」など雑誌は何よりの情報源で、アフタヌーンティーやFOB COOPがオープンしたと知ると関西まで度々出ていった。当時、多くの女性が憧れた、「雑貨屋を開いてイラストレーターをやりながら店番をする」ということをさとうさんも夢見ていたそうだ。結果的には、2009年にカフェ「ハーストーリィハウス」、2013年に雑貨屋兼カフェ 「epilo」をオープンさせたけれど、「会社経営の方が忙しく、イラストレーターとしての活動の両立はいまも結局できていません…」と苦笑い。
--人前に出るための鎧としてのヨージ・ヤマモト
今回の傘に作り変えたいと持ってきてくれたのはヨージ・ヤマモトのセットアップ。2002年、東京で行われたイベントのパネルディスカッションで、さとうさんは人生ではじめて人前で喋ることなり、そのための言わば“舞台衣装”として買ったもの。独特のハリ感と光沢のある生地でつくられた、広げるととても大きなスカートと半袖シャツ。普段着はナチュラルな服が多かったため、人前に出るにはもう少し派手なものがいいだろうと、好きだったヨージ・ヤマモトへ行き、店員さんに「東京に行って、人前で話す機会があって…」と相談して購入したと笑って話してくれた。女性経営者というのは男性と違い、なかなかすんなり受け入れてもらいにくい。多少なりとも強さが欲しかった。本番は何を喋ったかあまり覚えておらず、イベント後は2、3回しか着ていないそうだ。普段着ないものをと思って買ったこともあって、意外と他と合わせるのも難しく、どう着ていいか決めあぐねているうちに着なくなってしまった。
--鎧がいらなくなったいま
さとうさんは、新しい服を買うと古いものは整理してきたそうなのだが、なぜかこの服は処分することができなかったらしく、でも「最近は、講演でも普段着と変わらない服装で行くことも多い」のだそう。それはきっと服で強く見せなくとも、さとうさんたちが積み上げてきた活動と言葉が、密やかな自信を纏わせてくれているからなのかもしれない。東京に出ることではなく、いま自分がいるここをおもしろく、ステキな場所にしたいという足元のしっかりとした目標に向い、笑顔で真摯に取り組む姿が、明るさを抑えた藏の中で光って見えた。
--さとうみどりさんの日傘が完成しました
さとうみどりさんが初めての講演で着たセットアップをループケアし、日傘に仕立て直しました。
--生まれ変わった日傘を手にしたさとうさんから感想が届きました
「いつ届くか楽しみにしていたあの想い出の洋服柄の傘が届きました。
正直思った以上の感激に戸惑っている自分がいます。
ただの日傘なのに「日傘」の枠で括れないモノになって蘇ってきて
何と表現してよいか・・・
若いころの自分が今の自分をいつも見てくれてる感じ。
私にしかわからない存在価値のある宝物になりました。
今日は、今の自分から若いころの自分に
”どう?私の年の取り方あってるかな”と語りかけてみます。」
聞き手: 山口博之
写真: 山田泰一
さとうみどり
ハーストーリィプラス
代表取締役 /
epilo代表 /
イラストレーター
広島デザイナー学院卒。舞台美術制作会社を経てイラストレーターに。1990年、主婦仲間2人で(株)ハー・ストーリィを設立。代表取締役副社長を務めるかたわら、イラストレーターとしても全国雑誌や印刷物で活躍。09年独立し、 (株)ハーストーリィプラスを立ち上げる。現在、親子にかかわる事業「オヤとコと。」活動のほか、カフェ「HerstoryHouse」や食材店「くらしマルシェ/365」を運営、様々なミュニティを確立、地域に根ざした活躍を展開している。13年には、宮島口活性のため、「みやじまぐちの想い出 shop epilo(エピロ)」を運営している。
聞き手: 山口博之
写真: 山田泰一
三浦剛さんと
人生を変えたハワイの
アロハシャツ
Garden creator
18.02.08
今津正彦さんと
苦しかった時代の
奥さんのワンピース
株式会社アイ・エム・シー ユナイテッド 代表取締役
18.06.28
佐藤恵子さんと
あの頃一目惚れした
スカート
整理収納アドバイザー/親・子の片付けインストラクター
18.07.08
堤信子さんと
好きになり始めた頃の
アンティーク着物
フリーアナウンサー/エッセイスト
18.03.28
山本美直さんと
子を通して繋がる母の
ツーピース
ブランド「ヒトツトテ。」作家
18.06.08
嵜本晋輔さんと
ガンバ大阪3年目の
ユニフォーム
株式会社SOU 代表取締役社長
18.04.18
池田沙織さんと
ふたりの子どもが着た
手作りの産着
アクセサリーデザイナー
18.05.28
浅野史瑠さんと
デザインした文化祭の
Tシャツ
雑貨作家
18.05.18
竹中庸子さんと
三世代で受け継いだ
被布
特定非営利活動法人もちもちの木理事長
18.06.18
藤江潤士さんと
サラリーマン時代の
オーダースーツ
シンガーソングライター
18.05.08
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Garden creator
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三世代で受け継いだ
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18.06.18
藤江潤士さんと
サラリーマン時代の
オーダースーツ
シンガーソングライター
18.05.08
商品毎に、1回分の無料修繕サービス(リペア券)がご利用いただけます。
完成品といっしょにリペア券をお届けいたします。